前回までの太陽や月についての
性質や働きに続いて、今回も
インド占星術の惑星の性質や働きに
ついて観ていきたいと思います。
今回は火星
「」内が引用です。
「火星ー牡羊座・蠍座の支配星
火星は強い凶星。階級はクシャトリア
(武士階級)。現代でいえば、政治家、
警官、軍人など。軍人ゆえに、国民を
守る義務があり、資産を示す4室目、
生命を示す8室目にもアスペクトする
(攻撃をしているとも見れる)。
火星は情熱、集中力、怒り、スピード、
力、争い、勇気、破壊を示します。
また、「専門」、「技術」なども示し、
外科手術、機械操作なども火星の象意
となります。
火星の強い人はエネルギッシュで、
行動力がある一方、怒りっぽく、
血気盛んなところがあります。
凶星や凶の質の影響で火星の象意が
悪く出ると、暴力、論争、犯罪、訴訟、
怪我、おおすぎる胃酸(胃潰瘍)を
人生に持たらします。また、火星が
減衰するなど弱い場合には、闘志や
野心を欠き、謙虚は人柄になります。
火星に関する職業は、スポーツマン、
外科医、エンジニア、専門職、武道家
など。また、火星が土星と絡むと、
構築能力に専門性が加わり、建築家や
職人にも。特にこれが10室や4室と
関わると、建築家や不動産上の傾向が
強くなります。また、火星が第4室か
第10室に影響を与えている場合、
それがグルならば、アシュラムを形成
します。火星が第5室にある場合、
新しい宗教的な組織を打ち立てます。
家系が武士階級である場合、火星と
土星が、1室あるいは1室の支配星と
絡んでいます。また人間関係では、
弟妹を示し、火星が3室にアスペクト
したり、コンジャクトすると、下の
兄弟ができます(←火星・3室支配星が
傷つかないことが条件)。また、
結婚にも大きな影響を及ぼし、火星が
7室に在住(クジャドーシャ)して
いたり、
金星をアスペクトしていると、結婚には
マイナスになります。
一般象意
情熱、集中力、欲望、焦り、怒り、暴力、
犯罪、スピード、精力、力、闘争、火、
土地、不動産、科学、論理、乗物に乗る
(運転・操縦)、外科手術
関連職業
プロスポーツ選手・格闘家・技術職・
機械工・外科医・警察・自衛隊・
警備会社・鉄鋼業・消防
身体
筋肉組織・肝臓・血液・骨髄・生殖器・
腎臓・副腎・頭部
病気
肝臓機能低下・筋無力症・
筋ジストロフィー・吹き出物・近視・
腎臓疾患・副腎疾患・熱病・伝染病・
盲腸・腫瘍・破傷風・痔・傷
人間関係 弟妹
色 濃い赤
性別 男性
宝石 赤サンゴ
方角 南
金属 銅 」
“出典:インド占星術.com様
「惑星」より”
まず火星は、西洋占星術でも古来
より凶星として扱われてきたし、
私もそのように説明してきました。
闘争・戦争という象意も火星に
あるという事です。
そしてやはりインド占星術でも
軍人や、武士階級という事で、戦争
や兵士としての性質があるという
事で共通しています。
また良い面ももちろんあり、情熱、
集中力、行動や、勇気なども司って
いるという事です。
そしてやはり凶意として、訴訟や
暴力沙汰、犯罪またケガなどの
性質もあります。
また機能的吉凶についても、わりと多く
説明されていて、火星が土星と絡むと
建築家としての性質がでてきたりも
するようです。
また難解なのは、「火星が第4室か
第10室に影響を与えている場合、
それがグルならば、アシュラムを形成
します。」
という部分で、職業がグルのような
聖職者であれば、火星が第4室か10
室に影響を与えている場合に
アシュラムを形成するという事です。
アシュラムとはなんでしょうか?
調べてみると僧院とあります。
つまり自らグルのための寺院のような
ものを創るか、独自の宗教団体を
つくるという事でしょう。
さて火星の居心地を示す図が以下です。
“出典:インド占星術.com様
「惑星」より”
機能的吉凶でいえば、上記の室での
での吉凶とは別に、この居心地にも
特筆するべき場所があると思います。
それは火星が、山羊座の0~28度
の範囲で高揚するという事です。
これは本当に意味がわかりやすいの
ですが、山羊座というと、私が
サビアン占星術での解釈で再三
申し上げているように、社会の
体制側のサインです。つまり国家
などを象徴していて、火星の象意
である武士や兵士、そして警察官
などは、まさにその山羊座の社会体制
の中で活かされる事になるからです。
こういうところにもインド占星術と
私のサビアン占星術の共通要素が
見られてうれしい発見でした。
さて次回は水星についてになります。
ではまた(^^)/